ゆるふわコンサルタントの日常

設計エンジニアから業務コンサルタントに転職、その経験談や仕事術を綴ります。

業務コンサルタントの給料、忙しさについて

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業務コンサルタントのT(@T14764)です。

これまで文字ばかりのブログになりがちだったので、今回は試しにトップに画像を入れてみました。少しはポップになりましたかね。

さて、本題です。

コンサルをやっていると言うと、よく言われる事トップ3に「忙しそう」「給料良さそう」「頭良さそう」があります。

そこで今回は、1つ目、2つ目の「忙しそう」「給料良さそう」について、業務コンサルタントとしての実態をお伝えします。恐らく期待されている内容と反対になると思いますので、最初にお断りしておきます笑。

前提ですが、僕はいわゆるコンサルティングファームに在籍している訳ではなく、複数事業を行なっている企業のコンサルティング部門にいます。

あと、3つ目「頭良さそう」は、コンサル基礎スキル紹介の回で、基礎スキルは身に付けられますという話をしたので、実際にはそう見えるだけで特別頭が良い訳ではないです。(謙遜ではなく本当です。)

 

※基礎スキルについて解説した回はこちら↓

 

t14764.hatenablog.com

 

t14764.hatenablog.com

 

 

t14764.hatenablog.com

 

目次

  


忙しさは?

まずは忙しさから。先に結論を書いておくと、僕の場合は「そこまで忙しくない」です。今の所、「ゆるふわコンサル」という新ジャンルを開拓しています。

 

働き方

働き方としては、4月までは普通の勤務形態(所定労働時間+残業時間)で働いていました。

コンサルは考え続けることが仕事で、必ずしもかけた時間と成果は比例しないので、この働き方は実態と合っていないなと思いながら働いていました。

エンジニアと違う点は、決まった業務プロセスが無いことです。お客さんの目的達成のためであれば、極論すると何をやっても良いので、その中で今自分は何をすべきかを考え仕事を進めます。マニュアルが無いので、よっぽどセンスのある人でないと、経験が浅い段階では何をして良いかさっぱり分かりません。

ですので慣れないうちは、プロジェクトリーダーの指示の元、ひたすら作業(データ分析や資料の一部作成、お客さんとの時間調整など)を任されます。細かいものが多く、時間がかかりミスりやすいので、必然的に長時間労働になりやすいです。

慣れてくると、プロジェクトリーダーとしてメンバーに指示を出しながら、たまにプロマネに相談しつつ、プロジェクトを主体的に推進していきます。コロコロ状況が変わるので、常に今何をすべきかを考えつつ、必要な作業を作り出しメンバーの協力の元、仕事を進めていく働き方です。

毎週の時間の使い方は、会議2割、考える時間が2割、作業が6割くらいでしょうか。

あとは、1人で仕事が回せる前提ですが、会議が無い場合は別にどこで働いていようが何も文句は言われません。家で働いている人もいれば、カフェで働いている人もいます。自分が最も集中しやすい環境で働いて成果を出せばそれで良いからです。

ちなみに僕は、この4月から裁量労働制になりました。

裁量労働制とは、企画職や研究職など、一部の職種に適応される勤務形態です。成果と働く時間に労働時間は関係しないという考えの元、勤務時間が決まっておらず、残業時間も基本的にはカウントされないものです。残業は、みなし残業という形であらかじめ一定時間が自動でカウントされ、その分も含めて給料がもらえます。一応残業という概念はありますが、深夜や休日出勤時のみカウントされるようになります。コンサルとしては、一般的な勤務形態だと思います。

裁量労働制の詳細は、以下の厚生労働省のサイトを確認して下さい。

 

www.mhlw.go.jp

 

 裁量労働制は、色々とグレーな部分があるので、めちゃくちゃ働かされるんじゃないかと、恐れている所です・・・。

ですが、出勤時間は自由ですし、忙しくなければ早く帰っても何も問題が無いので、効率的に仕事を終えられる場合は、とてもおいしい制度です。ですのでこれからは、毎日効率的に仕事して、早く帰ってブログを書く!を目標に頑張ります。まあ、なかなかそう上手くは行かないのがこの世の常ですが。

 

 

残業時間

コンサルになってからの平均残業時間は、月30〜40時間でした。毎日遅くとも21時までには帰宅しているイメージです。家でも仕事はしていません。

それでは成長が遅くなるという意見もあるかとは思いますが、僕はプライベートの時間も大事にしたいタイプなので、バランスは良いかなと思っています。

どうでしょう、予想より少なくないですか?裁量労働ではない時のものですが、その間は会社がきちんと勤務管理をするので、この程度で済んでいました。会社自体が結構ホワイトなところも関係していると思います。コンサルにしては明らかにゆるふわです笑。でないと、こんなにブログ書いていられないです。こんなコンサルもいるんだ、と参考程度に見ていただければと思います。

周りの方を見ていても、19時には大体帰宅されています。ただし、帰宅しているだけで家で引き続き仕事はしている、という声はちらほら聞きます笑。

逆に、エンジニアの頃は、もっと残業していました。月40〜60時間程度でしたね。僕は機器の設計をしてたのですが、設計者ってめちゃくちゃ忙しいんですよね。なぜかと言うと、その製品について分かる人は設計者しかいませんし、逆に分かるからこそ色んな部署と関わるので、様々な調整に追われるからです。あとは、工場で作っている製品に不具合があった時は、すぐに工場へ駆け付けないといけません。解決できるのは設計者だけですし、納期も決まっている中での不具合なので、自動的に最優先の仕事になります。ということで、残業しないとなかなか仕事が廻らないのが実情でした。

 

休日出勤の有無

前述の通りゆるふわコンサルなので、休日出勤は基本ありません。プロジェクトによってはある場合もありますが、僕は年に数回でした。

他の方を見ていると、月に数回、土日どちらか仕事をしている方もいます。その場合も、出勤せず自宅で仕事しているケースが多いです。

管理職以上の方だと、土日も最低メールチェックくらいはしているようです。ただこれは恐らくコンサルに限らず、日本でよくある光景でしょう・・・。

いずれにせよ、結局、プロジェクト次第です。プロマネの期待レベルや、お客さんの要求レベル次第です。お客さんの要求レベルが妥当かはどうかはさて置き笑、プロマネの期待レベルは、お客さんへきちんと貢献できるかどうかが基準ですので、理不尽感は無いです。

 


給料は?

続いては給料の実態です。こちらも結論を先に書きますが、年収は大手企業の平均より少し多い程度です。残念ながら、コンサルだからと言って特別高い年収をもらえている訳ではありません。

僕は複数事業を行なっている企業のコンサル部門にいますが、年齢別の平均年収は他部署と変わりません。他部署とは個人業績の評価手法が違っていて多少成果主義寄りの考え方ではあるものの、部門へ配布される原資は他部署と同じなので、幅は大きいものの、平均は他部署と同程度のはずです。

ですので、稼ぎたい方はコンサルファームに転職したり、独立したりします。逆に、激務を避けるため、あえてコンサルファームから僕の会社に転職して来る方もいます。

もっと稼ぎたければ他社に行けば良いという考え方ですし、そのための力も付きます。僕のようにプライベートの時間を取りたければ、今の会社にいれば良いですし。自分にあった働き方と欲しい給料とを考えて、どちらも選べるところがコンサルの良いところと思っています。

あとは、悲しいことに管理職以上は、忙しくなる割には昇格でそこまで年収が上がらないそうです。仕事量を考えると、割に合わないはずです。日本の会社であればどこもそうだと思いますが。ですので、あまり若手は自社では管理職になりたがらず、そこが課題ではあります。

 

 

最後に

まとめると、僕は「ゆるふわコンサル」という新ジャンルを開拓中です、ということです笑。

コンサルファームのコンサルと一緒に働くこともよくありますが、一般的にはイメージ通り激務ですし、その分年収も高いです。ただ年収が高いということは、資本主義の原則通り、仕事の責任や難易度も上がります。コンサルファームにいると、お客さんは基本部長〜役員クラス以上となり、彼らと対等に議論しないといけないので大変です。その分、実力も付くとは思います。

 

以上、あまり参考にならないかも知れませんが、実態を書いてみました。あくまで一例にはなりますが、参考にしていただけると嬉しいです。

 

次回は、内面にフォーカスを当てて、「エンジニアとコンサルの性格の違い」についてまとめてみたいと思います。

 

では、また次回。