ゆるふわコンサルタントの日常

設計エンジニアから業務コンサルタントに転職、その経験談や仕事術を綴ります。

元エンジニアから見た、コンサルに必要なスキル

どうも、業務コンサルタントのT(@T14764)です。

最近は、資格勉強に充てていた時間をブログを書く時間に充てるようになったので、ブログの更新頻度が上がってきていて良い感じです。 

今回は、元エンジニアの僕が考えるコンサルに必要なスキルについて紹介します。 皆さん恐らくどこかで耳にしたことはあるであろう、基礎的なコンサルスキルはもちろんですが、個人的にはこれも実は必要だなと思うスキルやマインドについても紹介します。

エンジニアで必要なスキルとの共通点、違いも考えてみたいと思います。

今回はざっと概要を紹介し、次回以降、特に重要だと感じるスキルについて、詳しく書いていきます。

各スキルを学ぶのに読んだ本も参考にご紹介します。

 

 

目次

 

 

コンサルに必要な基礎スキル

論理的思考

1つ目は、コンサルと聞いてイメージする論理的思考。最もよく聞くスキルだと思います。もはやコンサルだけではなく、働く人、いやむしろ全人類に必要と言っても過言ではないのではないでしょうか。

 論理的に考えるとはどういうことかと言うと、例えば以下のフレームワークに沿って考えることです。

  • MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)
    =重複なく、漏れなく
  • ロジックツリー=分類して構造的に考える
  • So What=要するに?まとめると?
  • Why So=なぜそうなのか?具体的には?
  • 課題→原因→解決策

 

エンジニアとの共通点は、どちらも論理的思考が必要なことですが、エンジニアは上記フレームワークを学ぶ訳ではないため、自己流の論理的思考を行なっていることが多いです。逆に言うと、エンジニアで上記のフレームワークを知っていれば、他の人よりもより成果を上げやすくなります。

論理的思考を学べる本もたくさん出ていますが、読むことよりも、実践することが圧倒的に大事です。まずは普段の仕事で、会議で、相手は全体のどの部分のことを言っているのだろう?結論は何なのだろう?この課題の原因は何だろう?と考えることから始めてみて下さい。 スキルが身につくのはもちろん、普段の仕事が違って見えたり、奥深さを感じ、一段と面白くなると思います。プライベートでも使えるのが良いところでもあります。

 

 

・ 論理的思考を学ベる本

 

たくさんありますが、考え方やフレームワークを知るには、どれか1冊読めば十分です。

僕は最も有名で信頼されている以下を読んで学びました。

 

 

僕は学生時代に買ってあまりちゃんと読んでいなかったのですが笑、 コンサルになってから改めて読むと、必要なことが無駄なくシンプルにまとまっていて、名著だと気付きました。一家に一冊置いてたまに読み返すのに最適な本です。

 

 

仮説思考

仮説思考とは、仮説を考え検証し、仮説を修正し検証し、を繰り返すことで、最短時間で目的を達成することです。これは、エンジニアは自然とできている思考です。なぜなら、エンジニアの仕事は、仮説立案、検証の繰り返しだからです。ハードウェアの設計もそうですし、プログラミングなどソフトウェアの設計もそうです。こうじゃないかと考え、実験・プログラミングしてみて、結果を見てまた次の手を考える。

で、エンジニアとして出来ていても、コンサルとして実践するとなると、これがなかなか難しい。僕も苦労しました。なぜ難しいかと言うと、仮説を作るのが難しいのです。 

コンサルが仮説思考をする場面は、エンジニアとは違い、今まで経験したことがなく、うまくいくか分からないような、霧の中にいるような中で、何とか目的達成に向けて進んでいかないといけない、というような状況です。仮説というと、多分こうだろうという予測のことですが、普通に考えると、未来のことなど分からない、となってしまいます。 

ですが、仮説思考の肝は、そんな状況でも怯まず思考停止せず、適当でも思いつきでも何でも良いから、エイヤーで、多分こうなるんじゃないか?というのを無理矢理捻り出す、その思考の粘り強さじゃないかなと個人的には感じています。

もちろん目的達成までの早さは、仮説がどのくらい正しいか、精度が高いか次第で、経験を積まないとどうしても精度は低いです。 でも、分からないから考えず、仮説無く右往左往する場合に比べ、仮説という仮のゴールがある分、進むべき方向性がおぼろげながら見えるので、圧倒的に成功確率や速度は上がります。それに何より、未来のことを考えるのは、純粋に楽しいです。

仮説思考も日常的に実践できます。街行く人を眺めて、

「あのカップルはどこへ行くのだろう?歩いている方向、服装から察するに、焼鳥屋ではなくフレンチじゃないかな?」

「あ、違う、美術館か。」

「そうか、早めにディナーを済まして、空いている遅い時間に美術館に行くことにしたのか。」

みたいな感じです笑。妄想に近いですね笑。

前項の「論理的思考」と合わせて、コンサルの仕事の基礎をなすスキルです。 

資料を作るにしろ、会議をするにしろ、何をするにも、この2つのスキルは必須です。

 

 

・仮説思考を学べる本

論理的思考ほどは多くはありませんが、それなりに名著があります。今でも読み返すのは、以下の本です。

 

 

仮説とは何か、なぜ仮説思考が重要なのか、を具体例を交えて解説してくれる良書です。僕はこれを読んで、今取り組むべき問題は何か?という問いを日々の仕事で忘れないよう意識しています。

 

 

ファシリテーションスキル

ファシリテーションもよく聞くようになった言葉だと思います。合意形成や参加者間の認識を合わせるための支援、という意味です。

会議中にそれを行う人をファシリテーターと言います。 よく勘違いされることが多いのですが、単なる司会進行役ではありません。 参加者が平等に発言できるよう促したり、話を整理したりして、その会議のゴールを達成できるよう、サポートする役割です。つまり、その場の目的を達成するために、会議全体をコントロールし、参加者を引っ張っていく必要があります。

ファシリテーターを務めるには、会議のゴール、進め方、時間、参加者を事前に理解しておき、頭の中でシミュレーションしておく必要があります。この話を出すと、おそらくAさんはこういう発言をするだろう、そうなったら、Bさんに話を振ってこういう話をしてもらって、全員の意見を出し切ったところで、最後にCさんに結論を出してもらおう、といった感じであれこれ考えておくことで、会議のスムーズな運営ができ、ゴールを達成できます。シミュレーションのためには、参加者がどういうことを考えているのかを想像し、役割や性格、関係性を理解しておく必要があります。

この時も「論理的思考」や「仮説思考」が活躍しますし、人を見抜く力も必要になります。

エンジニアの時は、ファシリテーションという言葉すら知りませんでした笑。エンジニアの時は全く使わなかったので、コンサル特有のスキルですね。

このスキルの本質は、異なる意見をまとめてゴールに導くことなので、プライベートでももちろん使えます。

 

 

ファシリテーションスキルを学べる本

コンサルになった時は、これまで知らなかったスキルなので、初心者向けの以下の本で学習しました。

 

 

日本ファシリテーション協会フェローの堀さんの本です。初心者の僕にとっては、ファシリテーションに必要なスキルやツールが紹介されているので、とても参考になりました。 具体的な事例も豊富で、実際の会議での実践をイメージしやすかったです。

 

 

ドキュメンテーションスキル

カッコ良く書いていますが、言ってしまえばパワポ作成スキルのことです。パワポ作成スキルなんて言わなくとも普通に使えるよ、と思われるかも知れません。

ですが、コンサルのパワポを見たことがある方も多いと思いますが、とても綺麗で凝った仕上がりになっているイメージではないでしょうか?僕もコンサルになりたての頃は、エンジニアをやっていた時のパワポとは大違いで驚いたことを覚えています。

コンサルがなぜそこまで凝るのかと言うと、パワポ資料が唯一の成果物だからです。

一般的にコンサルタントに仕事をお願いすると、毎月新車が買えてしまうような(!)お金がかかります。そして、提供するのは、具体的なものではなく、お客様の成功を支援する、という無形のサービスです。 ですので、そのかけたお金でどのような成果が出たのかを証明するものとして、普段の打ち合わせで使うパワポ資料くらいしか無いのです。ということで、コンサルは唯一の成果物であるパワポ資料に並々ならぬ労力を注いで、綺麗な資料を作るのです。

言ってしまえば、後からお客さん内部の偉い人から、コンサルに高いお金を払って、成果は何かあったのか?と聞かれた時に見せる用ですね。もちろん、それまでにどのようなことを合意したのか、を残しておいて、後から議論が再度噴出した時に、戻ってくるためでもあります。

このように、誤解を生まず、頂いたお金と釣り合う成果物を作成する時に活躍するのがドキュメンテーションスキルです。

具体的には、以下のような資料を作成するスキルです。

  • その会議で、資料で、伝えたいことが読むだけで分かる
  • 曖昧なところが無く、誰が読んでも同じ理解となる
  • 会議資料の場合、その会議の結論と次のアクションは何かが明確である

コンサルの仕事は、2割が会議、3割が分析、残り5割がパワポ資料作成です。 ですので、パワポ資料作成を効率化するテクニックも地味に重要で、細かいですが、色々あります。これはまた別の機会にご紹介したいと思います。

資料については、「外資系コンサル 資料」でググると、マッキンゼーなどの有名外資系戦略コンサルのものが出てくるので、興味のある方は見てみて下さい。思った以上に作り込んであるので、びっくりすると思います。

また、毎回の会議ごとで主題が変わるのが普通なので、基本、毎回新しく資料を作ります。 ですので、知らず知らずのうちに、メキメキと資料作成の力が上がっていきます。 

ちなみに、エンジニアの成果物は設計書や図面、実際のモノなので、パワポは必要最低限、相手に伝われば良いものでした。何なら、いかに効率的に作るかが最重視され、既存資料の流用が主でした。コンサルでももちろん効率化を考えますが、そこまで重視されないですね。

 

 

ドキュメンテーションスキルを学んだ本

上述の通り、エンジニアの時は重視していなかったスキルでしたし、苦手意識もあったので、本はたくさん読みました。どれを紹介しようか迷ったのですが、今でも頭に残っているテクニックが多かったこの本にします。

 

 

とにかくシンプルで見やすい資料やグラフをどう作れるのか、という観点で、様々な役立つテクニックを解説してくれています。なぜ、という理由のところまで説明してくれていて、とても納得感が高いです。分析結果グラフ入りのパワポを作ることが多いのですが、凡例やグラフタイトル、単位をどう書くべきか、など細かいですが地味に役立つ技が多く、今でもよく使います。

 

 

 

以上、コンサルで必要な基礎スキルはここまでです。次は、それ以外に個人的に必要と感じたスキル、マインドを解説します。

 

その他個人的に必要と感じるもの

ここからは、巷のコンサル本にはあまり書いていないけれども、個人的にはこれも無いとコンサルが務まらないと感じるスキルやマインドをご紹介します。

とりあえず、ざっと挙げます。

 

  • 思考体力
  • 他者視点
  • 知的好奇心
  • 傾聴力
  • 当事者意識
  • 正確性
  • 能動性
  • やる気

 

結構多いですね汗。 でも、どれが欠けてもコンサルとして働くのが辛くなってくると思います。では、それぞれについて解説します。

 

 

思考体力

これは本当に必要だと痛感します。エンジニアだった頃に比べ、明らかに考えている時間が増えました。 冗談抜きでエンジニアの頃より10倍くらい考えているのではないでしょうか。

コンサルは、基本的に仕事中ずっと考え続けています。 考えることに対してお金を頂いているので、当たり前といえば当たり前ですが。エンジニアとは異なり、それまでに得た知識を使い、過去と同様の仕事をすることはほとんど無いためです。(もちろん、エンジニアの仕事が簡単、と言っている訳ではありません)決まった業務フローとかマニュアルがある訳でもないです。 

思考や作業を捻り出す時の拠り所は、プロジェクトの目的達成です。そのために、今何をすべきか、を常に自分で考えないと、お客さんから「いらない」と言われクビになってしまいます。・・・とてもシビアですよね汗

考え続けるのはとてもハードです。ですので、それに耐えられる思考体力が絶対に必要です。

 

他者視点

これはコンサルに限ったマインドではなく、どんな仕事も全て相手があってのものなので、全仕事で必要と言われるものではあります。

エンジニアの時も、当然意識はしていました。ただ、コンサルの他者視点は、一般的なものより幅も深さも必要です。

幅というのは、関係するお客さん全ての視点という意味です。直接の担当者の方はもちろん、その方の上司、上位上司、他部署の方、取引先の方、お客さんのお客さん、など。

深さというのは、例えば資料作成時で考えると、関係するお客さん全員が、その資料をみてどう考えるか、質問しそうかだけでなく、最終的にその資料を見た後、何をするかまで考える、という意味です。具体的には、自分の上司や他部門の人に説明しなければならないとか、予算の承認をもらわなければならない、とかです。

そこまで考えると、もっと詳細な説明がいるな、とか、こういう情報も必要そうだとか、とか、色々とアイデアが出てきます。ここまでやってようやく、お客さんに、「そうそう、自分が知りたかったのはこういうこと!」と言ってもらえます。

人はついつい自分都合で考えてしまうので、他者視点になるのは意外に難しいのですが、自分都合で考えていることに気付いたら、一歩引いて、視点を他者に変えてみると、違ったように見えてきます。それはそれで面白いです。

 

知的好奇心

あればコンサルの仕事が楽しくなるのが、知的好奇心です。コンサルの仕事はプロジェクトベースで動きますので、基本的に同じ内容のものが無く、毎回新しい業界、業務の知識を知る必要があります。そんな時、仕事だと思って調べごとをするのか、興味を持って調べるのか、で楽しさは全然違いますよね。それに、調査の質も全然違ってくると思います。

違う言い方をすると、飽きっぽいかどうか、ですね。僕は飽きっぽく、新しいことを知るのが好きなので、一つのことを突き詰めるエンジニアはあまり向いておらず、コンサルの方が向いているなと、なってから気付きました。コンサルになってから、仕事に飽きたことは一度も無いです。 それも、人より少しある知的好奇心のお陰です。

 

傾聴力

相手の言っていることをきちんと聞く力です。相手とは、お客さん、上司、部下です。きちんと聞くことは、相手からの信頼に繋がります。 コンサルや仕事に限らず、プライベートでも重要ですよね。

きちんと、というのはとても抽象的なのですが、自分のバイアスを通さず、言ったことをそのままに受け取るということです。ただし、誰にでも裏には複雑な人間関係がありますので、言外のそういった機微も読み取る必要があります。純粋にそのまま、ではないところがまた微妙で難しいところではあります。

そして、傾聴するというのは、簡単そうに見えて意外に出来ている人が少ないです。自分の言いたいことを言うのをぐっと我慢する、忍耐力がいるからではないかと思っています。ヒューマンスキル的なものですので、エンジニア、コンサル、とか職種はあまり関係無いのかも知れません。 

かく言う僕もまだまだ傾聴が足りていないなと感じるので、精進します。

 

当事者意識

これは、良い提案を考えるため、お客さんからの共感を得るために必要です。良い提案は、お客さんのことをちゃんと理解していない限りできません。そしてお客さんのことを理解するためには、お客さんになり切ってみることが必要です。ここは、「他者視点」と繋がる部分でもありますね。
また、お客さんになり切るためには、興味を持つ必要があるので、「知的好奇心」も必要です。 

どこか他人事でいると、お客さんはすぐ見抜きます働く姿勢を見ていないようで見ているのがお客さんです。

当事者意識を持つことができれば、普通に仕事をするよりも、数倍成長が早まります。他人事でいる時よりも、考え抜くからです。

極端な例を出すと、他人が余命3日と言われるのと、自分が余命3日と言われるのでは、気持ちや行動が全く違いますよね。そういうことです。

僕の周りには、お客さんの製品を買って、実際に使ってみて、使い手や作り手の気持ちになってみる、ということをしている方もいるくらいです。

ただ、これはあくまで第三者として支援する立ち位置のコンサルだからこそ必要な姿勢だと思います。

エンジニアなどコンサル以外の職種であれば、自分の関わったものが会社に直接貢献するので、当事者意識を持たずとも、自ずと当事者な訳なので、あまり必要ではないものだとは思います。

 

正確性

これは、コンサルよりもエンジニアでより必要なスキルではあります。エンジニアが正確性を欠いた仕事をすると、それがそのまま製品の不具合になってしまうためです。

ですが、コンサルにとっても、お仕事を頂くきっかけとして信頼が大きく影響するため、その信頼を得るために必要なスキルです。

正確性が低いと、お客さんに弱みを握られてしまうことがあります。 コンサルはお客さんをリードしていく必要があるので、弱みを握られると、主導権を握りづらくなるので、避けなければいけません。僕はこれに関しては、エンジニアをやっていた経験が活きて、あまり苦労はした覚えがないです。

 

能動性

自主的に考え自律的に行動する、という意味で、能動性は非常に大事です。 色々と考えてくれているな、というのがお客さんに伝わって、これもまた信頼に繋がります。

能動性を持って仕事をすると、コンサルで必要である、お客さんへの提案が自ずと出てきます。目的を達成するためには、自律的に考えると、自分はこういうことが必要だと考えている、と言えるということです。

また、お客さんをリードするために、お客さんよりも先々のことを考える必要がありますが、能動的に考えていれば、自然とそういう思考にもなります。「当事者意識」とも関連が強いですね。 「能動性」があれば「当事者意識」が出てくるし、「当事者意識」があれば「能動性」が出てきます。

あと、最近思うのは、能動的に仕事をする方が絶対に楽しいです。いわゆる、やらされ仕事は面白くないですよね。

 

やる気

この後にも書きましたが、これが一番重要かも知れないです。やる気が一番と言うと、体育会系のノリで嫌なのですが、コンサルの仕事は自分で何かをやるのではなく、お客さんのサポーターに徹します。

その割に、お客さん以上に考えないといけないため、意外に地味で泥臭いことが多いです。 

そんな、なかなかにハードな仕事をやり抜くには、やる気が無いと絶対続きません。どんな仕事もそうで、続けられるか否かは、最後はやる気があるか無いか、だと思っています。やる気があれば、前向きに仕事ができますし、何か辛いことがあっても立ち直りが早いでよね。

じゃあ、やる気を出すにはどうすれば良いかと言うと、あの人みたいになりたい、やあの人には負けなくない、みたいな、理屈ではなく感情を元にしたきっかけがあればいいのかなと思っています。

 

 

コンサルスキルは訓練すれば身に付けられる

以上、コンサルに必要なスキルをざっと(そしてたくさん)紹介しました。

多すぎ、こんな身に付けられる訳ない、コンサル出来る人って別世界の人間・・・と不安に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、ご心配なく。

これらは基本的に全て、訓練すれば後から身に付けられます。前職でエンジニアをやっていた僕が言うのですから、間違いありません。また、周りには営業からコンサルになられた方もいるので、必ずしも理系出身である必要もありません。

ただ、スキルを身に付けるには(そして成果を上げるには)、やる気があることが前提です。 そう言う意味では、最も重要なのは「やる気」ですね。何か体育会系な感じで、個人的にはあまり好きではない言葉ですが笑、でも、これだけは身に付けるとかそういう類のものではないので、そうとしか言い様が無いです。

繰り返しになりますが、コンサルになって、活躍しているあの人のようになりたい、目の前のお客さんを良くしたい、というやる気を持って、仕事をすることが何よりも大事です。

あと、最後に忘れてはならないのは、これらスキルは、あくまで「相手に納得してもらう」ための道具だということです。「論破する」ための道具ではないことには注意しないといけません。論破したところで、相手がアクションを起こす気が無くなってしまっては、本末転倒だからです。

コンサルの仕事は、相手を論破することではなく、成功に向けて、相手に動いてもらうようにすることですので。

  

それでは、長くなりましたが、今回はここまでです。

 

次回は、重要スキルについてもう少し掘り下げて解説します。