ゆるふわコンサルタントの日常

設計エンジニアから業務コンサルタントに転職、その経験談や仕事術を綴ります。

エンジニアからコンサルに転職した理由

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どうも、業務コンサルタントのT(@T14764)です。

 

今回は、僕が設計開発エンジニアから業務コンサルタントに転職した理由についてです。

僕は新卒から4年半通信機器の設計開発エンジニアとして働き、その後20代後半の時に、現在の業務コンサルタントに転職しました。一般的にはあまり聞かないキャリアチェンジということで、なぜ転職したのかよく聞かれます。(自分としては、特に変わったことをしたとは思っていないのですが。)そこで、8つに分けてその理由をまとめてみます。

 

 

 

前向きな理由

まずは前向きな理由からです。4つ挙げてみました。

 

1. 将来やりたいことに近付く

転職した理由1つ目は、コンサルになった方が、エンジニアでいるよりも自分が将来やりたいことに近付くと考えたからです。具体的には以下3つの考えがありました。

 

・独立できそう

学生時代から、漠然と独立したい、あるいは個人名で仕事をしたいという想いがありました。そう考えた時に、コンサルは、会社員ではあるものの頑張れば個人名で仕事をしやすいイメージがあり、転職候補になりました。エンジニアでも専門性を深めていけば不可能ではないですが、コンサルよりも時間がかかりそうだし難易度も高そうだと思いました。

なぜ独立したいと思っていたのか、ですが、振り返ると小学校くらいから、集団行動に向いていないんじゃないかと直感で思っていたことが一因だと思います笑。あと、その他大勢と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところがあるからですかね。

大学時代には、時間管理からある程度解放されると、自分の時間が誰かに管理されるのもあまり好きではないことに気付きました。僕は理系で、理系は皆研究室(文系の方で言うゼミ)に所属するのですが、一般的な研究室は、会社勤めと同じで朝9時〜17時まではいなければいけない、みたいな謎のルールがあったりします。僕はそれがどうしても嫌で、成果を出していれば研究室に来なくとも良いという方針の研究室を選びました。それくらい、時間に縛られることが嫌いです。これは今となってはコンサルの働き方に近いなと思います。

つまり、煩わしい集団行動をしなくとも良いし時間的に自由だから、という理由で独立したいなあと思い、そうなるための近道がコンサルではないかと考えた、ということです。

・経営者目線が身に付きそう

独立するとは一人で事業を行っていくということなので、当然経営の知識や考え方、経営者マインドが必要になります。コンサルになれば、エンジニアでいる時よりもそういう経営者目線が身に付きやすいのではないかと思いました。経営者や経営目線を持った方と話す機会が増えそうだし、そういう方と対等に話すために自分もそういう目線を持たないといけません。それを早く身に付けるには、コンサルは打って付けだなと思いました。

 

・汎用的なスキルが身に付きそう

とは言え、もちろん独立してもうまくいくか分かりませんので、会社員に戻ることも十分考えられます。ただ、会社員を続けるとしても、いつかクビになるかも知れない、という恐怖感がありました。不況生まれ、不況育ち、不況な奴は大体友達の僕なので、そういう気持ちを持つのはある意味当然です。

そんな状態でも最悪、でもやっていけるスキルを身に付けておく必要があるなと。そう考えたときに、コンサルであれば汎用的なスキルが身に付くだろうなということで候補に挙がりました。

 

2. 視野を広げたい

僕は割と好奇心旺盛な方で、会社、職種、業務、技術を浅く広く知りたい、考えたいという想いを持っています。そんな性格に合っていた、というのがコンサル転職理由の2つ目です。

エンジニアは、1つのことを深めることが好きな方の方が合っている職業です。なる前に気付けよと思うのですが、やってみて、1つのことを深め続けるのは無理だなと実感しました。後述しますが、担当技術に興味が無かったのもあり、色んなことに興味が移っていって、目の前のことになかなか集中できなかったんですよね笑。

一方コンサルは、お客さんが毎回変わって様々な会社と関わることが出来ます。更に、設計業務コンサルとなると、お客さんは設計エンジニアだけではなく、営業、生産管理、購買、製造現場の方など、多くの職種の方と関わることになります。設計は製造業の根幹であるため、全ての部署の方と関わるのです。そうなると、各職種の方がどんな業務をやっているのか知らないといけません。それに、お客さんの会社が様々という事は、各社が扱う設計技術も様々です。という事で、色々興味がある自分には設計業務コンサルがより合いそうだ、と思った訳です。

 

3. やり切った

3つ目は、エンジニアとしてやりたかったことをやり切ったと思えたからです。エンジニアをやっていたのはたった4年半でした。そんな短期間しか経験していないのにやり切ったとか、やりたかった事はどんだけ薄っぺらかったんやという話ですが笑、実際そう思ったのです。まあ正確には、定年までの間にできる事はやり切った、と言った方が正しいです。

他にもやりたい事はあったのですが、あまりにも絵空事過ぎて、定年までいても出来なそうやなというのが分かってきたということです。もうここのエンジニアとしてやりたい事はやり切った、次行こう、となった訳です。

もちろん、一部とは言え、後世に残るようなやりたかった事はできたし、反対にできなそうなことも見えたので、エンジニアになって良かったと思います。

 

4. 都心への憧れ

4つ目、しょうもないかも知れませんが、都心で働いてみたかったからです笑コンサルに転職したのは、30代も押し迫ったギリギリ20代の頃です。僕の出身は大阪ですので、そこまで田舎者でもないと思っているのですが、それでもやはり、せっかく大阪から出てきたし、一度は日本の中心である大都会東京の真ん中で働いてみたいな、と。

エンジニアの頃も勤務地は東京でしたが、23区内ではなかったので、都心で働いている感は皆無でした。職場の最寄駅には何も無かったですし笑。

コンサルは都心でバリバリ働いていてカッコ良いイメージがあったので、完全なるミーハー心でやってみたいなと思いました。そして転職してみて、確かに職場自体は23区内になり念願は叶いました。自宅も都心に引っ越してやりました。

ですが、現実は少し違いました。僕が転職したのは設計業務コンサルです。コンサルの仕事は、基本お客さんと話してなんぼです。じゃあ設計をしているお客さんはどこにいるかと言うと、そう、田舎です笑。メーカーの設計者は、田舎にある工場の一室で設計をしていることがほとんどなんですよね。つまり、週の半分は、都心ではなく地方の田舎に出張しています笑。これは誤算でした。

でも、結果的には結構気に入っています。なぜかと言うと通勤が快適だからです。下りなので空いてるんですよね。満員電車が大嫌いなので、むしろラッキーという感じです。地方はご飯やお酒も美味しいですしね!

 

 

後ろ向きな理由

続いては、後ろ向きな転職理由です。愚痴にならないように気を付けます笑。

 

1. 配属ミスマッチ

1つ目は、そもそもの話になってしまいますが、配属先が自分の希望通りではなかったことです。理系の大卒であっても、新卒でエンジニアになる場合、意外にも学生時代の専攻はあまり考慮されません(強く希望しない限り)。僕は学生時代、航空宇宙工学(機械系)専攻だったのですが、就活面接では特にその知識を使いたいという強い希望は伝えず、海外と関わりたいというのと、幅広く色んな部署と関わりたい、とだけ伝えていました。

その結果、配属先は通信機器の電気設計を行う部署になりました。実際、海外と関わるし、プロマネ的な立ち位置で働く部署だったので、面接で伝えた希望通りと言われれば、確かにそうでした。ただ、エンジニアとして一番のコアである担当技術(通信系)については、学生時代の専攻と全く違うので、未知の分野でした。航空宇宙工学を専攻していた奴が通信系・・・。当然今までの人生で通信技術に興味を持った事がなかったので、配属時点でも興味は無し笑。担当技術に興味が無いことは、エンジニアとしては致命的です。エンジニアの命題は、技術開発や技術的な課題解決ですから。そこに興味が持てないということは、エンジニアとして失格だと言っても過言では無いと思っています。

それでも、数年経験したら興味が出てくるかも、と思って頑張ってみましたが、やっぱりダメでしたね。どうしても興味が湧かない・・・。ということで、通信系のエンジニアでいることが辛くなってきてしまい、他に興味のある技術があった訳でも無いので、自然と他の職種を考えるようになりました。

釈迦に説法とは思いますが、もしこれからエンジニアになられる方がいれば、就職・転職時には担当技術に興味があるかどうかを第一優先に活動されることをオススメします。

 

2. 働き方ミスマッチ

またミスマッチの話なのですが、今度は働き方の方です。具体的には、毎日始業時間が決まっていたことです。エンジニアは工場とやり取りすることが多いので、工場の始業時間に合わせて職場にいる必要があります。工場はシフト勤務が普通なので、始業時間がきっちり決まっています。

エンジニアに限らず、会社員は始業時間が毎日決まっているのが普通だと言われると、おっしゃる通りなのですが、どうしてもそれが受け入れられなかったんですよね。前述した通り、僕は天邪鬼ですし、大学時代、決まった時間にいないといけない研究室には意識的に行かなかったくらいですから。

世の中にはテレワークやフレックス勤務などできる会社もあるし、そういう働き方をしたいと思っていたので、体調や前日の予定に関わらず必ず早起きしないといけないことが段々と辛くなってしまい、自由な時間に出社したいなと思うようになりました。始業時間が自由というのは、小さいことかも知れませんが、毎日のことなので結構大事なことだと思っています。生産性にも大きく影響すると感じています。

まあ、これは入社時から分かっていたことなので、完全に自分のせいです。

 

3. 職場環境の悪さ

3つ目は、職場環境が悪かったことです。ビルが古い、食堂がまずく周りにも飲食店は無い、という職場でした。QOLが著しく下がりました。オフィスが綺麗であることや、ランチが美味しいことは、従業員の生産性を上げるのに影響すると思いますし、健全な精神でいるためにも重要だと考えていたので毎日憂鬱でした…。当時の会社の財務状況がそれほど良くなかったことが主要因なので、仕方ない部分はあるのですが。

あとは、挨拶や私語がほとんど無い文化(?)で、そのせいで職場の雰囲気が何か暗く、それも辛かったです。職場での雑談がそれほど好きではない僕でも、さすがに何も私語が無いのはそれはそれできついなと思いました。

この経験で、少なくとも工場にオフィスのある仕事は向いていないなということが分かりました。職場環境は大事にしたいです。

 

4. 飽きてしまった

最後4つ目は、前向きな理由2で挙げた「視野を広げたい」の裏返しかも知れませんが、エンジニアの仕事に飽きてしまったことです。これもまた、何を甘いことを言っているんだとお叱りを受けそうなことを言ってしまっていますが、まあ僕の性格上、仕方が無いです。

以前の記事で書きましたが、エンジニアの仕事って、扱う技術は時代とともに発展していくので変化しますが、仕事の進め方自体は型が決まっていてずっと同じことの繰り返しです。それが定年まで続くのか、と考えると技術に興味が無い自分には絶対無理だなと。

エンジニアをやってみて、飽き性の自分には1つのことを突き詰める仕事は向いていないことが分かりました。趣味なら良いんですけどね。やってみないと分からないことってたくさんありますね。

 

最後に

以上、エンジニアからコンサルへ転職した理由を振り返ってみました。これらの仕事に興味がある方は、参考にしていただければ嬉しいです。

あと、後ろ向きな理由を後半に持ってきたことで、少し嫌な気分で終わってしまうのは心苦しいので、最後に前の職場を?エンジニアの方を?フォローしておきます笑。僕がたまたまエンジニアに合わなかっただけで、もちろんイキイキと前向きに働かれている方もいましたし、技術が好きであればそれを追求できる環境ではあったので、エンジニアはハマれば楽しい仕事だと思います。

それと、上では書きませんでしたが、実際にはコンサルだけを視野に入れて転職活動していた訳ではなく、他にも色々受けていました。結果としてコンサルになることができ、なってみて自分には割と合っていることが分かったということです。

 

それでは、今回はここまでです。次回は、これまた皆さんが気になるであろう、コンサルの忙しさや給料について、実態を書こうと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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