ゆるふわコンサルタントの日常

設計エンジニアから業務コンサルタントに転職、その経験談や仕事術を綴ります。

コンサルタントになって変わったこと4つ、変わらなかったこと3つ

 

業務コンサルタントのT(@T14764)です。

ここ数回専門的な内容が続いていましたが、今回以降は通常営業に戻り、カジュアルにいきます。

今回は、コンサルになってみて、前職の設計エンジニアをやっていた時から変わったことを4つ、変わらなかったことを3つにまとめてみました。

 


目次

 

変わったこと

まずはコンサルになって変わったことです。

1. 思考法

非ロジカル→ロジカル

1つ目は思考法。設計エンジニアのときは理系出身ですし設計はロジカルなものなので、自身のことをロジカルだと思っていました。しかし今振り返ってみると、確かに設計面ではロジカルでしたが、それ以外の業務面(プロジェクト管理、原価管理、業務改善など)ではロジカルではありませんでした。網羅的に考えられていなかったですし、業務面でも仮説を立てて検証しようとしていませんでした。よほどセンスの良い方であれば別ですが、これはある程度仕方が無いことだと思います。なぜなら、そういう思考法をした方が効率的で成果が出やすい、ということを知っている方が少なく、また知っていても明確に認識できている方はいなかったからです。

コンサルになって初めて、本当の意味でのロジカルシンキングが重要であることに気付き、実践し、威力を実感しました。身に付けるまでは、何度も自身の考えの甘さを指摘され、非常に辛かったです。

自身の思考法を変えることは、とても骨が折れますし、精神的にきついです。哲学者デカルトが「我思う、ゆえに我あり」と唱え、考えることが自身の存在証明であると言っているように、思考法を否定される=自身の存在が否定されるように感じるからです。

その苦労を経て初めて、ロジカルシンキングを身に付けることができるのだと思います。

 

2. スタンス・マインド

受け身・御用聞き型→提案型・主体的

変わったこと2つ目はスタンス・マインドです。設計エンジニアは、技術仕様を満足する製品を設計するのが役割です。そうするとどうしても、受け身・御用聞き型のスタンスとなってしまいます。まずは客先から出てくる技術仕様ありきで、技術仕様を考えるのが仕事ではないからです(少なくとも僕の前職はそうでした。)もちろん、営業活動は営業が行うので、お客さんに売り込んだりしません。

反してコンサルは、お客さんに提案・提言を行うのが仕事です。誰に言われずとも、常に自分なりの考えを持っておかなければならず、ベテランになると営業活動を行って仕事を取ってくる必要もあります。提案型のスタンスを持ち、主体的に行動するスタンス・マインドを持っていないと成果を上げられないということです。

 

3. 働き方

ガチガチの定時・オフィス→時間は自由・場所も自由

3つ目は働き方です。設計エンジニアは工場と連動した勤務時間で働く必要があります。昔からの風習で工場の朝は早いです。8:00〜9:00の間に始業のところがほとんどでしょう。また、実験やパソコンでのシミュレーション、CAD(図面作成ツール)での設計など、基本的にオフィスにいないとできない仕事が多いです。毎日ガチガチの定時・オフィス出勤が必要でした。

一方でコンサルの場合、勤務時間は自由です。自由と言うと少し語弊があって、勤務時間は関係無くなると言った方が正しいです。自分の生産性が最も良い時間に働けばOKです。場合によっては平日は早めに仕事を切り上げて、その分土日にやるなど、公私混同の働き方になります。また、ノートPCさえあれば基本的には仕事が完結します。ですので、わざわざ満員電車に乗る必要もありません。ただし、上司・部下との打ち合わせ時はオフィスに行く必要があります。それも電子会議システムなどを使えば解決できますが。

頭はフル回転させる必要がありますが、働く環境はかなり快適です。

 

4. プライベートの習慣

読書数冊/年→1冊/週

変わったこと4つ目は、プライベートの読書習慣です。

設計エンジニアの頃は、プライベートで読書はほとんどしていませんでした。別に読書が嫌いという訳でもなかったのですが、優先度が低かったです。同僚で読んでいる人もおらず、周囲で話題に挙がることはありませんでした。技術さえ深めておけば、他の知識が無くとも仕事は何とかなったからだと思います。読んでも気になった本を年に数冊程度読むくらい。代わりに何をしていたんでしょうかね・・・思い出せないです笑。

コンサルになってからは、息を吸うように読書するようになり、週に最低1冊は読んでいます。多いのか少ないのかは置いておいて、自分でも大きく変わったなと思います。コンサルには読書好きな人が多く、別に仕事に関係ある本に限らず、知識を得ることが好きで知的好奇心の強い人が多いです。仕事上でももちろん、常に最新の業界動向やテクノロジーにアンテナを張っておく必要があるため読書は必須です。そう言う人が多い環境にいるので、僕も自然と読むようになったのだと思います。周りの環境は大事ですね。

 


変わらなかったこと

続いて、コンサルになっても、設計エンジニアの頃から変わらなかったことです。

1. 業界

メーカーのまま

何度かメーカー業界に関する記事を書いているように、コンサルタントになってもお客さんがメーカー業界であり、これは変わらずです。転職先の企業からしたら、あらかじめ業務知識を持っている人を採用したいのは当然ですしね。

逆に言うと、同じ業界のままだから、アラサーの僕でも、エンジニアからコンサルタントという全く違う職種に転職できたのだと思います。

 

2. 仕事以外のコミュ力

同僚との雑談、飲み会苦手のまま

続いてはコミュ力。コンサルになれば上がると思ったんですけどね、変わらないですね。(仕事上、分かりやすく伝えるためのコミュ力は上がりましたが。)

会社の人との雑談は元々苦手でしたが、今もそうです。雑談も時には必要なのは理解しますが、基本的に早く仕事を終えて帰りたいので最低限に抑えたいです。

飲み会も、より苦手になった気がします笑。なぜかと言うと、お喋り好きな人が増えて聞き役に回ることが多くなったことが一つ。もう一つの理由は、真面目な話をしたくない人が意外に多いこと。そうするとどうなるかと言うと、聞いても聞かなくとも良いような話をずっと聞かされることになります笑。それが楽しめる人は問題無いでしょうが、僕はどちらかと言うと飲み会でも建設的な話をしたいので、あまり楽しめず苦手意識が強くなってしまいました。

僕は基本聞き役に回るタイプのコンサルなのですが、一般的にはイメージ通り自己主張する人が多いので、そうなるのも仕方が無いのかも知れません。

ですが、今のところ特に仕事に支障が無いので、雑談とか飲み会ってやっぱりそんなに重要じゃないなと確信しつつあります。

 

3. ライフスタイル

都心勤務になったが即帰宅、飲み歩かない

最後はライフスタイル。タイトルの通りですが、コンサルになって郊外から都心勤務になりました。コンサルになった理由の一つに都心で働きたいことがあったのですが、それはなぜかと言うと仕事終わりに色んなところに飲みに行けるなと思ったからです。飲むのが好きなので。

でも実際には、仕事が終わったらすぐ帰ります笑。エンジニアの頃と変わらずです。エンジニアでももちろん飲むのが好きな人はいましたが、今より忙しかったのでそもそも飲む暇がありませんでした。

コンサルと言えども、同僚は意外にすぐ帰るので、誘わない限り自ずと一人飲みになります。誘ってまで飲みたい訳でもなく、かと言って一人飲みもそんなに楽しめない性格です。単純にお金もかかります。また、飲むと翌日だるくなるようになったのもあります(これは単純に歳を取っただけです笑)。ブログ書いたり、本読んだり、運動したりもしたいですし。 

結論、仕事終わりのライフスタイルは、働く場所にあまり関係無いなと。都心で働くうちに、飲みに行く優先順位が下がったのもあります。

 

まとめ

以上、コンサルになって変わったこと、変わらなかったことを整理してみました。表面的なところ(頭の使い方や働き方)は変わりましたが、より内面の性格や価値観は変わっていませんし変わりませんね。当たり前と言えば当たり前な結論ですね。

 

今回は以上です。やっぱりこれくらいカジュアルな方が気軽に書けて良いですね。

 

では、また次回。