ゆるふわコンサルタントの日常

設計エンジニアから業務コンサルタントに転職、その経験談や仕事術を綴ります。

早く帰る方法4つ

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業務コンサルタントのT(@T14764)です。

 

僕は「ゆるふわコンサルタント」という新ジャンルを勝手に提唱しています。「ゆるふわ」とはつまり、早く帰る、ということです。ですので、常日頃から早く帰れるチャンスを伺っています。そして、どうすれば早く帰れるのか考え色々試してみた結果、ここ最近、以前に比べ早く帰る日が増えてきました。事実、先月は残業時間が月20時間以下でした。

そこで今日は、実際に僕が試してみて早く帰る上で効果があった方法を4つご紹介します。

もちろんお仕事の特性や職場の状況によっては、どう頑張っても早く帰れないという方もいらっしゃるかも知れませんが、ここでご紹介する方法を使えば、少なくともこれまでよりは残業時間を減らすことはできると思います。

結論から言うと、その方法とは、以下目次にある4つです。実践しやすい順に並べました。

 

 

目次

 

1. 仕事の質を上げる

1つ目は質を上げることです。作業品質を上げれば、手戻りが減って、同じ品質のものをより少ない時間で作ることができます。生産性を上げる、とも言います。

具体的な方法は以下2つです。

  • 作業計画を立てる
  • 重要な作業に時間をかける

 

作業計画を立てる

まず大事なのが、作業着手前に計画を立てることです。様々なお客さんと仕事をして感じたのが、意外とこれをできていない方が多いことです。

計画を立てることがなぜ仕事の質を上げるのかと言うと、今やるべきこととそうでないことが明確になり、今やるべきことに集中できるからです。これはその日にやるべき仕事の量を減らすことにもなります。

また計画を上司と握っておけば、作業の抜けが無くなるので、後から忘れて手戻りすることがなくなり、生産性も上がります。

次に、計画の立て方について解説します。計画と言っても、そんなに大袈裟なものを作る必要は無いです。まず例えば直近1ヶ月の作業タスクを洗い出し、ざっくりで良いので各タスクの作業時間を見積もります。

見積もった作業時間を元に、各週でどのタスクを進めるかを考えます。この時に大事なのは、最初に見積もった作業時間の1.5倍の時間で予定を確保することです。なぜなら、自分が思っているよりも作業時間がかかることの方が多いし、そうでなくとも飛び込みの仕事が入ってくることもよくあるからです。要するに、そういう不確定要素があることをあらかじめ見越して計画を立てることがポイントです。そうすることで、作業が当初見積もり通りに終われば計画に対して2/3で終わったことになりますし、飛び込みの仕事が無ければ更にその分早く帰れることになります。もし飛び込みの仕事が来そうになった場合も、こうして立てた計画と睨めっこし、「今週はこういう作業をする予定なので、これも追加すると作業が溢れそうです。」と、きちんと理由を付けて断ることも可能です。

ただし、作業時間の見積もりは少し難しいかもしれません。特に初めての作業である場合、どんな流れで仕事が終わるのか、また各作業がどのくらい時間がかかるのか分からないかも知れません。そんな時におすすめなのは、依頼を受けた際に、依頼元の人に「アウトプットは何か、どんなイメージか」をきちんと聞いておくことです。アウトプットを聞いておけば、それを作るために何をすれば良いのか、ある程度イメージできるものです。ゴールや進むべき方向が分かれば、あとはどう行くかを考えれば良く、見積もる作業時間はそんなにおかしな値にならないはずです。

手元のノートにでも良いので、明日から月次作業計画を作ってみてはいかがでしょうか。意外に時間はかからず、10分くらいで作れますよ。

 

重要な作業に時間をかける

仕事の質を上げる方法2つ目として、重要な作業を見極め、そこに時間をかけること、があります(逆説的ですが)。重要さは、プロジェクトへの影響の大きさ、あるいはその作業を間違った場合の残り作業への影響の大きさで判断します。

僕も過去そうだったので分かるのですが、納期とともに何か仕事を依頼されると、納期に間に合わせることを最優先に考えがちで、手の付けやすい作業から着手してしまいます。「何が重要なのか?」という自問自答をすっ飛ばしてしまうため、間違った作業をひたすら続けてしまうことになります。そして後から上司に確認をしてもらった時に、初めてその作業自体が不要であったことに気付きます。

これを回避するには、作業着手前に「重要な作業は何か?」と自問自答することです。文章であれば、いきなり書き始めずに全体構成を考える。プロジェクトであれば、いきなり目の前のタスクに取り掛からずに計画を立てる。このように、焦る気持ちを抑え、一旦立ち止まって考えることができればその仕事の質が上がる、ということです。最初に全体を俯瞰して考える、あるいは言われたことをそのままやらずに自分で考える。そんな癖を付けることが大事です。

とはいえ、言うは易し行うは難しで、何度か手戻りを経験しないとなかなか出来るようにならないのも事実です。ということで、こればっかりはまずは積極的に失敗しましょう、というのがまずもってのアドバイスです。

 

 

2. 仕事量を減らす

2つ目は、量を減らすことです。前述した作業計画を立てること以外に、具体的に以下3つの方法があります。

  • 必要十分な作業のみ行う
  • 他の人に任せる
  • 仕事を断る

 

必要十分な作業のみ行う

まず大事なのが、必要十分なもののみに絞って無駄な作業をしないことです。そのためには、仕事の目的を考えてから作業に取り掛かることが必要です。目的に繋がる仕事は必要ですし、繋がらないものは不要です。

例えば織田信長について調べる場合を考えます。目的を考えなかった場合、いつどこで生まれ、幼少時代はどこで過ごし、どのように死んだかを時系列で調べてしまうと思います。なぜなら、どんな情報が必要か判断できないからです。網羅的に調べるしかありません。

一方、最初に目的を考えた場合です。目的は「織田信長は、豊臣秀吉に比べて優秀かを明確にすること」だったとします。そうすると、織田信長が優秀かどうかを判断する上で、いつどこで生まれたか、幼少時代はどこで過ごしたか、などは不要な情報となりますよね。この情報を調べることは、不要な作業な訳です。

この例のように、情報収集は仕事でもよくやる作業ですが、目的を考えてから作業を行うことで、仕事量を減らすことができます。何か作業を始める前に、一旦立ち止まって目的を考える癖を付けられれば、早く帰れて平日が充実するので、試してみて下さい。

 

他の人に任せる

自分でやる必要の無い仕事は他の人に任せましょう。部下や後輩がいれば任せやすいです。僕も最近新入社員のOJTコーチになったので、新入社員の子にバンバン任せています。自分の作業と並行に進められるので、全体の期間も短くなるというメリットもあります。

難しいのは、任せ方です。相手の実力を考えて、それに合った任せ方をしないと完了までに時間がかかります。実力のある人には、漠然とした指示をしても想像通りのアウトプットが出てきますが、反対に実力の無い人には、明確な指示をしないと想像の斜め下をいくアウトプットしか出てこないでしょう。

このように任せるのにも慣れが必要ですが、慣れてしまえば効果は大きいです。

 

仕事を断る

そもそも仕事を受けなければ仕事量は減ります。ただしこの方法は、若手がやるとヤル気が無いと思われるリスクがあるのでオススメしません。 職場での信頼を得た中堅以降の方にオススメです。

仕事を断るためにどうすれば良いかというと、プロマネが異なる複数のプロジェクトを掛け持ちしておき、片方のプロジェクトのタスクが多いことを理由に断るのです笑。プロマネが違うプロジェクトの状況について、もう片方のプロマネは把握し切れないですし、どんなタスクを持っているのかわざわざ確認するほど重要な仕事でもないはずです。急に振ろうとしていた突発的な仕事でしょうし。

ただし、あまりやり過ぎると良心が痛むので、この方法を使うのはどうしても早く帰りたい時など、タイミングを見極めた方が良いです。

 

 

3. 残業のメリットを無くす

3つ目は、自分を残業したくなくすことです。

早く帰れない、というか帰らない理由の1つに、残業代が欲しいから、というのがあると思います。帰宅後のプライベートの時間が貴重というのは分かりつつも、残業してしまいますよね。僕もそうだったので分かります。

じゃあ、どうすれば残業のメリットが無くなるのかというと、裁量労働制で働くことです。(すぐにはできる方法でなくて恐縮です。)裁量労働制だと、みなし残業の残業代があらかじめ給与に含まれています。つまり、残業しようがしまいが、給与は一定です。そうなると、残業する事は損でしかなくなります。その状況になると、人間、本気でいかにして早く帰るかを考えるようになります。人事制度ってすごいですね。

ただし、仕事が多い時はどうしようもなく、みなし残業時間を超えた分はサビ残みたいな扱いになってしまうので、諸刃の剣ではあります。

裁量労働制については、以下の記事でも触れていますので、よろしければご覧下さい。

 

t14764.hatenablog.com

 

明日からいきなり裁量労働制で働くのは無理ですが、再現性は高い方法なのでチャンスがあれば狙ってみて下さい。

 

 

4. 強制的に早く帰る

4つ目は、なりふり構わず強制的に早く帰ることです。これは最後の手段ですね笑。

冷静に考えると、完全な仕事放棄なので、体調不良の時など年数回が限度ですね。

コツは、出社直後から「今日は体調が悪いので、早く帰らないといけないです。」と言っておくことです。そうすると、優しい上司であれば、「無理せず早く帰って良いよ。何なら午前中だけでも。」と言ってくれるでしょう。

あまり無理せず、ゆるふわにいきましょう。

 

まとめ

以上、早く帰る方法を、実践しやすい順に以下4つご紹介してみました。

  1. 仕事の質を上げる
    ・作業計画を立てる
    ・重要な仕事に時間をかける
  2. 仕事の量を減らす
    ・必要十分な作業のみ行う
    ・他の人に任せる
    ・仕事を断る
  3. 残業のメリットを無くす
    裁量労働制で働く
  4. 強制的に早く帰る

 

実は1つ目の「仕事の質を上げる」以外は、どれも短期的に効果があるものです。中長期的に効果を出すには、やはり仕事の質を上げるのが一番です。

参考にしていただければ嬉しいです。

 

では、今日はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回。