アラサー業務コンサルが表と裏の目標を立ててみた
今回は、前回解説した目標を立てる考え方をベースに、僕自身の目標(公私とも)について書きます。
こうしてブログに書き残すことで、自分をやらざるを得ない状況に追い込むというドMな作戦です。
目次
3年後の目標
逆算して目標を立てるのが大事なので、まずは3年後の目標から。3年後と言えば、2022年。もう完全に中堅コンサルになっている頃です。
3年後の目標ですので、漠然としたものにしています。具体的な行動目標は、直近の半年目標の方で考えます。
1. 新サービスの事業化
1つ目。これまで既存事業を廻すことしかやったことが無いので、新サービスの企画・事業化をやってみたいなと考えています。ゼロから考えるのは大変ですが、一度やってみれば、仮に今後独立や起業することがあった場合に、この経験が必ず役立つと考えています。何よりも、新しいこと、未来のことを考えるのは単純にワクワクしますよね。
既存事業を廻すのは楽ですが、それだけやっていても、結局その事業を考えた人が一番すごい事は変わりないですし、会社としてもずっとそれ頼りでは将来ジリ貧になる可能性が高いです。
問題は、既存事業をやりながらどうやって新サービスを考える時間を作るか、です。本気でやるなら専属でやらないといけないですが、色んな制約もあるので、そのために働く時間を伸ばすか、既存事業の生産性を上げるかが現実的なところですかね。ゆるふわコンサルの僕としては、既存事業の生産性を上げる、の一択ですが。そのために、継続的に効率的に仕事を進める努力をし続けないといけないなと思っています。
2. グローバルコンサルになる
2つ目の目標は、「グローバルに活躍するコンサルタントになる」です。僕は製造業専門のコンサルなのですが、製造業のお客さんは、人件費削減や物流効率化のため、海外に工場がある場合が多いです。ですので、必然的にグローバルプロジェクトも多くなります。グローバルコンサルプロジェクトとは例えば、海外工場と業務標準化を行いたいので支援してほしい、などです。(日本の製造業の課題や最新動向については、マニアックになるので、要望があれば紹介します。)
海外と関わりたいという考えは、社会人になる時から、もっと言えば中学で英語を学び始めた頃から持っていました。将来日本の人口が減って行くのは知っていましたし、そうなると必ず海外との関わりが多くなるだろうなと。(大げさなこと考えているように見えますが、基本、中学の時はゲームと好きな子のことしか考えていなかったです笑)
前職ではお客さんが基本海外だったので、英語の読み書きやプレゼンは経験しました。その後日本の製造業専門コンサルになり、国内のお客さんばかりとなってしまったので、英語を使う機会が無くなり、英語力はかなり錆び付いているはず。
また、数年前までは海外旅行もよくしていましたが、最近はそれもご無沙汰です。ですので、3年後までを目標に、少しずつリハビリをして勘を取り戻していきたいです。
3. 社内外で有名になる
コンサルの仕事というのは、割と実績や評判が大事です。「あの人に任せれば何とかしてくれる」と言われる人になっていたいなと。独立のための足がかりにもなりますし。
周囲の有名人を見ていると、以下の条件に当てはまる方が多い印象です。
- 新サービスを事業化している
- 既存事業で高い成果を上げている
- 社外に発信している
(ちなみに、例えば親しみやすさとか、よく飲みに行っているかどうかとかはあまり関係無いですね。信頼されていれば、多少親しみにくくとも問題無い方が多いです。)
どれもハードル高いですね。3年で全部できるとは思えません^^;。ですので、少なくとも上記のうち、1つでも実現できていたら良いなと思います。
半年間の目標
続いては直近半年間の目標です。こちらは具体的な行動目標を書いていきます。
1. グローバルプロジェクトの経験
まずは半年以内に英語を使った打ち合わせでプレゼンと質疑応答をするのが目標です。英語は、読み書きは割とできるのですが、聞くのと話すのが経験不足で不安ありありなので、このGWから英会話スクールに通うか、フィリピーナと英会話アプリで話すことから始めようと思います。
ただ心配なのは、英会話スキルを身に付けたとしても、継続的に使うようにしないと結局、能力が落ちてしまうこと。日本にいながらにして出来ることは、継続的にグローバルプロジェクトに入り続ける、海外の友人を作るくらいですが、もっと簡単に出来ることとして、PC、スマホの表示を英語にしてみようと思います。
2. 新規提案の一部実施
僕はまだ今までゼロから新規でプロジェクトを受注したことはなく、前のフェーズに入ってそのまま次のフェーズを受注したことがあるのみです。
新規受注は、そういう受注の仕方とは全然違う考え方やスキルが必要なのですが、この半年で実現するのはさすがに現実的でないので、まずは新規提案資料の作成やプレゼンの一部を実施することを目標にします。
それを通して、
- 営業力を付ける
- 社内人脈を構築する
ことが出来れば良いなと思っています。
新規提案は他社との差別化、営業戦略との整合、自社のリソース調整など、調査、調整や交渉が多くハードルが高いのですが、チャレンジ度としてはちょうど良いのかなと考えています。
3. プロジェクトメンバーのマネジメント(引き続き)
これは前期でもやっていたのですが、メンバーの力を活かせきれなかった反省点があります。傾聴が足りず、メンバーの考えや不満を拾いきれなかったなと。この半年はもっと傾聴し、メンバーの考えを取り入れていきたいと思います。具体的には、1日1回は、困ったことが無いか質問するようにします。
あと、新入社員のOJDコーチを3年間やることになったので、スーパーコンサルになってもらえるよう、社会人・コンサルの基礎を、優しく、時には厳しく教えてあげようと思います。それを通して、僕自身の気付きも増えると良いなと。ブログにも書けますしね。新入社員には、この半年でまずは社会人の基礎を身に付けてもらうのと、コンサルの仕事を知ってもらえればと。
問題は、僕自身あまり面倒見が良い方では無いので笑、そんな自分とどう折り合いをつけて面倒を見てあげるかですね・・・。性格に頼らず、仕組みで何とか出来ないかなと思っています。まだ考え中です。
3年後の裏目標
さて、ここからは見える人にしか見えない裏目標(プライベート版)です。まずは3年後からです。
1. ブログからの収益発生
1つ目、何はともあれ、このブログを通して収益が発生すると良いなと。目標は、独立も見据えて月20万円以上。3年あれば、無理ではないかなと考えています。
ブログから直接収益が上げる、でも良いですし、ブログを通してお仕事を頂いてという形でも良いなと考えています。いやあ、夢あるな〜。
2. 自分のバンドでライブを開く
自分のバンドを組んで、オリジナル曲を作って、ライブを開きたいなと思っています。学生時代に大学のサークルでバンドをやっていたのですが、社会人になってからは遠のいていたんですよね。
音楽を聞くことや楽器の演奏はとても楽しくて、今でも大好きです。どちらも無我の境地に入れるところが最高です。特に楽器は演奏していると無条件に前向きになるというか、演奏することのみに意識を集中するのでフロー状態になって、頭の中がスッキリします。料理している時や、ランニングしている時に近い感覚です。
それを究めた最終形がライブだと思っています。ジャンルは何でも良いですが、踊れるようなものが良いかなと。自分の演奏でお客さんが踊っているのを見るとか、想像するだけでワクワクします。
3. 結婚
出たwって感じですね。何か恥ずかしくて、ブログでしかなかなか言えないんですよね。独身は飽きてきましたし、さすがに1人だと休日に寂しさを感じる瞬間が増えてきましたので。これがアラサーのリアルです。何かブログでも恥ずかしいので、さらっと終わらせて下さい。
半年間の裏目標
続いて、3年後の裏目標に向けて、この半年プライベートで何をしていくかです。
1. (引き続き)ブログを毎日最低30分書く
2月から続いているこの習慣は絶やさない様にしたいです。そして、半年以内にPROへ移行したいです。そのためには読者数やTwitterのフォロワーを増やさねば。積極的にフォローや交流をしていきたいです。目指せ読者100人、フォロワー1,000人を合言葉にコツコツ頑張ります。
もちろん、皆さんに少しでも役立つ記事となるよう引き続き努力しますので、今後ともよろしくお願いします。
2. (引き続き)ドラムを続ける
地味にここ3年くらいずっとドラムを習っていまして、今度も続けます。めっちゃ楽しいんですよね〜。仕事で怒られたら辛いのに、ドラム教室で怒られても全く辛くない。
今中級クラスなんですが、半年後には上級クラスになっていたいですね。上級クラスになると、ジャズとか即興を叩くことになるので、そこまで行けばオリジナルバンドを組むことも夢じゃないですよね。1回1回のレッスン、いや、1回1回の叩きを大切にします。
3. 人生のパートナー候補を作る
結婚と言っても、まずは相手がいないことには始まらないですよね。僕の周りは、なぜか異性?何それ?というくらいそもそも異性がいないので、周りに異性を増やさないといけません。そんな魔法どこにあるんでしょうか。
こちらもさらっと流して下さい。
以上、今回はここまでです。目標は立てても行動しないと意味が無いので、コツコツ地味に頑張っていこうと思います。
あと、サプライズ感を出したくなってきたので、今回から次回予告は無しにします。何について書くかは、書いてからのお楽しみ、ということで。
では、また次回。
目標を立てる上でのポイント
4月は期初という会社も多く、今後半年や1年の目標を立てる時期です。僕も今会社で半年目標を立てているのですが、ブログに書けば一石二鳥なんじゃないかと思い、今回は目標について書いてみます。本当は自己紹介も兼ねて僕の目標を書きたかったのですが、その前に、コンサルになってから目標の立て方を学んだことを思い出したので、それについてまずは解説します。
目標を立てる上でのポイントとして3つにまとめてみました。それぞれなぜ大事なのかも書いていきます。
目次
1. 未来から逆算する
そもそもなぜ目標を立てるのか。それは、未来にこうなりたいという理想像があるからです。きちんとその未来に繋がるように、未来から逆算して直近の目標を立てることが重要になります。逆算のポイントは、その目標がちゃんと未来に繋がるかどうかを考えることです。
「未来」がいつを指しているのかは、人によって、またタイミングによって色々ありますが、その時期によって今何をすべきかが大きく変わってきます。理想に近づくためにも、その目標がきちんとそれに繋がるのかを検証することが重要です。
人は現在できることを起点に未来を考えてしまいやすいですが、そうしてしまうと今の延長上の自分にしかなれず、目標達成できない可能性が高くなり、理想も低くなりがちです。あくまでなりたい未来から逆算し、その目標がそこにちゃんと繋がるかを考えて目標を立てることがポイントです。
僕はコンサルになる時に、そんな風に考えて転職しました。前職であるエンジニアを起点に将来を考えると、エンジニアのまま業界をずらすか、技術分野をずらすか、くらいだったと思います。
でも、僕は将来、経営者になりたいと考えていたので、そのためにはどうすれば良いか、という視点で転職先を考えました。そうした時に、自分に足りていないのは経営的視点や問題解決力だと考えました。じゃあそうしたスキルを付けられるものは何かと考えた時に、候補に挙がったのが現在の経営コンサルタントだったということです。結果的には、エンジニアの経験を活かせる製造業専門の経営コンサルタントになりました。
このようにして、現在のことは一旦忘れて、なりたい未来から逆算して目標を立てることで、何者にでもなれる可能性がありますし、理想に近づきやすくなるんだと思います。
2. 今よりも少し頑張りが必要なものにする
2つ目は、今よりも少し頑張りが必要なストレッチ目標にすることです。これは、理想を実現する上で自分の成長も必要な場合に特に大事です。一言で言うと、チャレンジしてみましょう、ということです。
ちょうど以下の本を読んでいたのですが、少しチャレンジングな目標を立てて頑張っているときは、「フロー」という超集中状態になり、高い成果が出しやすいそうです。この時の目標は、簡単でも、難しすぎてもダメで、あくまで少し難しいものであると良いのだそうです。
人は基本的に怠けたい生き物なので、頑張ることに対して不安を感じやすいです。ですがそこはぐっと我慢して、困難があることも受け入れた上で、自分の成長のためと思ってチャレンジングな目標を立ててみましょう。この時にオススメの心持ちは、目標を「立てる」ではなく「立ててみる」と捉えることです。試しにやってみるという気持ちでストレッチ目標を立てれば、大分気が楽になります。
それに、結果的に失敗したとても大丈夫です、死にませんから。立ててみたら案外どうやったら達成できるか考えるものですし、意外に何とかなったりします。エイヤーで、ちょっと難しめの目標を立ててみましょう。
僕はコンサルになってから、この目標の立て方を実践しています。コンサルは、営業の様に売上や受注の予算目標があるのですが、その目標は半期ごとに少しずつ高くしますし、スキルの目標も同様です。そうすることで、会社も自身も成長していくことができます。もちろんゆるふわの僕にとっては、結構しんどいですが・・・。でもそうしないと、長い目で見た時に会社も自分もジリ貧になっていくので、生き残るためには仕方が無いと思って前向きに頑張るようにしています^^;。
3. 定量的で具体的にする
3つ目は、定量的で具体的にすることです。これが一番難しいのではないかなと思っています。
当たり前ですが、目標は未来の話なので、どうしても漠然とした定性的なものになりがちです。でもそれだと、今後具体的に何をすれば良いのか分からないので、結局何もしない、何も変わらないことになってしまいます。地図無しに、想像上の目的地に向かう様なものです。
一方、定量的で具体的な目標を立てることで、今から具体的に何をすれば良いのかが分かります。また、それを続けていき、どうなれば目標達成なのかが明確なので、行動しやすいし先も見えるので安心します。つまりは、「行動目標」を立てると良いです、ということですね。
例えば、「ビジネスレベルの英語を習得する」という目標を立てたとします。このままでは、具体的に何をすれば良いのか分かりませんよね。ですので色々と自問自答してみて、定量的な目標にしていきます。
「いつまでに習得が必要なのか?半年後には海外出張するから、それまで?」
「ビジネスレベルの英語ってどんなレベルの英語なのか?TOEICで言うと何点?600点くらいかな。」
「じゃあTOEICで600点取れたらビジネスで通用するのか?TOEICはリスニングとリーディング能力のみ測定する試験なので、スピーキングやライティング能力は付かないのではないか?」
「とすると、他にはスピーキング能力を鍛えるために英会話教室に行く必要があるし、ライティング能力を鍛えるために海外の人と英文メールをやり取りする必要があるな。毎週英会話教室に行くことと、SNSで海外の友達を見つけて毎日1回はメッセージを送ってみよう。」
こんな感じですね。その結果、「ビジネスレベルの英語を習得する」という漠然とした目標から、「半年以内に、TOEIC600点取得」「毎週英会話教室に通う」「SNSで海外の友達を見つけて毎日1回はメッセージを送る」という、定量的で具体的な行動目標になります。ここまで来れば、あとはTOEICの勉強をするなり、英会話教室に申し込むなり、具体的な行動に移す事ができます。
分かりやすい英語で例を挙げたので、そんなことすでにやっているよと思われるかも知れません。ですが、こと経験した事の無い事や知らない分野の事に関して目標を立てる時には、具体的に考えるのは意外に難しいというのが僕の実感です。コンサルは未知の会社の目的を達成するために、計画と具体的な目標を立てる事が多く、そういう時に実感します。漠然とした目標にならない様に、いつも苦しみながら楽しみながら頭をひねっています。
まとめ
以上、目標を立てる上で僕が大事にしているポイントを3つご紹介しました。
- 未来から逆算する
- 今より少し頑張りが必要なものにする
- 定量的で具体的にする
公私問わず、目標を立てる機会は多いと思いますので、参考にしていただければ嬉しいです。(ブログなり、貯金なり、結婚なり・・・)
次回はこの考え方をベースにして考えた、僕自身の今後の目標を発表してみたいと思います。発表と言うと大げさですが、自己紹介の一種と思って、気軽に読んでもらえると嬉しいです。
では、また次回。
お客さんに怒られた話:謝罪の極意とコンサルの難しさ
これまでの記事では割と一般論的な話をしていたのですが、今回は、最近、実際に仕事で起こった出来事の話をします。
相手を怒らせてしまった場合にどう振る舞うべきか、またコンサル特有の難しさとそれにどう対応していくべきかを考えるきっかけになりました。
目次
ベテランコンサルがお客さんから直接お叱りを受けた
コンサルの仕事は基本的にプロジェクトとして進むので、各プロジェクトにはいわゆるプロマネと呼ばれる方がいます。今回の出来事は、そのプロマネに対し直接お客さんから苦情が伝えられた話です。プロマネは、コンサルとしてはベテランの方です。
お客さんの苦情は、打合せ資料に記載されていた文言について寄せられました。資料の文言を見て、その方は自身の本業のやり方が悪くプロジェクトが進んでいないと認識し、「専門知識を持たないあなた方になぜそこまで言われないといけないのか」と直接プロマネへ苦情をおっしゃりました。実際には、我々はそう言っておらず、結局お客さんが誤って認識されていたことは後から分かりました。本業のやり方ではなく、分析・対策の検討手順に対する知見が足りていないためプロジェクトが進んでいないのでは、というのが我々からの指摘でした。初めてプロマネが直接怒られているところを見たので驚きました。
さらには、その件で感情的になられていたこともあり、怒りの矛先はそこから派生し、「工数が無いこともその一因という分析をしている割には、打合せ後に宿題として我々に作業を依頼しているが、分析結果と矛盾しているではないか。こちらの作業工数のことももっと考えてくれ」という意見も合わせて出ました。
つまりは、その方の中で、プロジェクト中ずっとくすぶっていた不満が、上記出来事を発端に噴出した形だと思います。
謝罪の極意を学んだ
打合せ中に怒られたのですが、プロマネはまず、自らその場ですぐに誠心誠意謝罪していました。直前まで、議論のまとめや参加メンバーに対する宿題の確認をサクサクやっていたにも関わらず、その勢いを急に止めての謝罪だったので、切り替えが素早いなと感心しました。
打合せはそれで終了したのですが、まだその方の中にしこりが残っているのを察知したのか、終了後すぐにその方を追いかけて、再度、直接謝罪に行っていました。その結果、誤解も解け、その方の怒りも収まり、「次からは表現に注意して下さい」というご意見を頂きつつ、一件落着しました。
僕はまだプロマネ未経験ですし、あまり直接お客さんから怒られた経験は無いですが、今回の件で「謝罪は、かくあるべし」という極意の様なものを学んだ気がします。具体的には、今後の関係性にヒビを入れず、プロジェクトへの影響も最小化するため、
- 怒られた場合は、まずはその場で誠心誠意謝罪する
- その後、時間を置かずに相手と自分1対1の状態で直接謝罪する
の2点がとても重要だと感じました。(もちろん、プロジェクト云々抜きにして、人としての謝罪であったことは大前提です。)ここまで徹底した謝罪は、出来そうでなかなか出来ることでは無い気がしています。2段構えですからね。プロマネの誠意が見て取れました。
もし怒りが収まっていなかったら、プロジェクトの反体勢力となられていた可能性があり、そうなると成功確率がグッと下がってしまいます。そう考えると、「すぐに、誠心誠意、直接、謝罪すること」の効果の大きさ(マイナスの小ささ)を実感しました。謝罪しているプロマネの横で、行動早くて潔いな、見習わないとな、と一人感心していました。簡単そうに見えて、なかなか出来ることではないと思います。
謝罪しないといけない場面は、人生で常に付きまとうものですし、自分の非を認めることに気後れするからこそ、今回の様な誠意のある行動を取れば、失いかけた信頼を回復させることが出来るのだと思います。更にはそのおかげで、謝罪前よりもさらに強固な信頼関係を構築することもできます。仕事に限らず、プライベートでも是非活用して、自分の周りを平和にしておきたいと思います笑。
コンサルの難しさを感じた
コンサルは、お客さんにとって良くないことは、「良くない」と伝えることを求められる立場です。一方で今回の様に、言い方を気を付けないとお叱りを受ける場合もあります。この相反することを両立しないといけないところに、コンサルの難しさがあるなと感じました。相手を怒らせずに、いかに相手の欠点を指摘するか。さらにそれが立場が上のお客さんなら、なおのこと難しいです。かと言って、言いなりになっていては何の存在意義もありません。
この難しさに対する現時点の解決策は、結局は、まず信頼を得た上で、伝える相手、タイミング、方法(言葉や表情、言い方)に細心の注意を払い、勇気を持って伝えるしかないのだ、ということです。一旦相手の話を聞いた上で、柔らかな言葉と表情でやんわりと伝える、がベストなのかなと。
最後に
今回の件を、面倒臭いお客さんだと片付けてしまえばそれで終わりです。ですが、それでは何の解決にもなっていませんし、同様のことが起こった時にまた無視して進めてしまうと、いつかは信頼関係が崩れることになってしまいます。
今回の様に、お客さんの不満が噴出してくることはよくあります。特に、プロジェクトが進み、現場の担当者の方と打合せする様になってから起こりがちです。現実をよく知っていて、またこれまでの仕事の進め方があるので、トップダウンでの改革実行に反発されるのです。(誰だって、仕事のやり方を変えるのは多少なりとも抵抗がありますよね。)そういう時は、やんわり柔らかめに悪いところを指摘し解決策を伝え、万が一怒りを買ってしまった場合はすぐに謝罪しつつ、何とか説得する、そういう愚直な行動が必要なのかなというのが現時点の結論です。まあ、相手を変えるのは大変難しいのですが・・・。
今回は以上です。謝罪しなければならない時、あるいは誰かの改善点を指摘しなければならない時の参考になれば幸いです。
次回は、ちょうど半期の目標設定時期なので、僕が今の会社で今後やりたいことを考えてみたいと思います。(やりたいことを考えないといけない時点でどうなん、ですが、そこは触れないで下さい笑)
では、また。
エンジニアとコンサルの性格の違い
最初にブログ名変更のお知らせです。その名も「ゆるふわコンサルタントの日常」です。頭に「ゆるふわ」と付けただけですが。
前回記事で、『「ゆるふわコンサル」という新ジャンルを開拓中』と書いて、我ながら、他のコンサルブロガーの方と差別化できて良いなと思いまして。あと、自分をキャッチーに表現できているし、意外性もあってもっと見てもらえるかなと。
ということで、引き続き変わらずよろしくお願いします。
※「ゆるふわコンサル」というジャンルを開拓した前回記事はこちら
今回は、コンサルとエンジニアの違いについて、内面にフォーカスを当て、性格面からご紹介します。
せっかくなので、心理学界で有名なBIG5というフレームで評価してみます。
BIG5とは以下の5因子の組み合わせで性格を表現するものです。
- 開放性 :好奇心旺盛か?チャレンジングな性格か?
- 誠実性 :真面目か?コツコツ努力できるか?
- 外交性 :社交的か?
- 協調性 :他人と協力することが好きか?
- 精神安定性:メンタルが強いか?安定しているか?
主観と思い付きでつらつら書くよりも、何か基準があった方が差が分かりやすくて良いかなと思ったので、このフレームで比較していきます。
それでは、それぞれの性格を見ていきましょう。◯△×の3段階で評価します。
目次
コンサルの性格
- 開放性 :◯
- 誠実性 :△
- 外交性 :◯
- 協調性 :×
- 精神安定性:◯
コンサルは、イメージ通り、人・物問わず何にでも興味を持ち、人と密にコミュニケーションを取ることが苦ではない性格です。また、質・量ともにある仕事であっても怯まず、正論で指摘されても凹まず素直に受け入れ、成長に繋げれられる精神力の強さを持っている人が多いです。
反対に、誠実性(真面目さ)や協調性が低めです。これもまたイメージ通りかも知れませんが、少しチャラめの人が多いです笑。また、「俺が俺が」系で、「自分はこう考える」と自己主張強め、それゆえチームプレーが得意でない人が多いです。とは言え、プロジェクトというチームで動く必要があるので、協調性はある程度必要ではあります。
エンジニアの性格
- 開放性 :△
- 誠実性 :◯
- 外交性 :×
- 協調性 :◯
- 精神安定性:◯
続いてエンジニアの性格です。真面目でチームワークが得意、メンタルが安定している人が多いです。エンジニアの仕事は正確性が必要なので、真面目にコツコツ仕事をする必要があります。
また、様々な部署の方と協力し、納期目指してスケジュール通りに仕事を進めないといけません。様々な方と関わる以上、人間関係の悩みも増えますが、それに耐えられるメンタルの強さも必要です。エンジニアを続けられている人は、これらの性格の持ち主であることが多いです。
一方、コミュニケーションを取らないといけない仕事の割に、人と関わるのが苦手な人が多いです。これもイメージ通りではないでしょうか(失礼)。なぜそういうミスマッチが起こるのかというと、恐らくですが、あまり人と関わらずに黙々と仕事ができる誤ったイメージを持って入社し、いざ仕事をしてみたら、予想外に人と関わらないといけなかった、ということなんじゃないかなと思います。エンジニアの働き方に関する情報って少ない気がしますが、そのせいでこういったミスマッチが起きてしまうのかなと。逆にコミュニケーションが得意で、そこを差別化ポイントにしてエンジニアになる人もいますが。
おまけ)僕の性格
- 開放性 :◯
- 誠実性 :◯
- 外交性 :△
- 協調性 :×
- 精神安定性:◯
そういうお前はどやねんということで、完全に蛇足ですが、僕の性格も紹介しておきます。僕はと言うと、好奇心旺盛、コツコツ努力型、睡眠取れればメンタルは強めだと思っています。
逆に、コミュ障という訳ではないですが、そこまで社交的でも無く、チームワークは大の苦手です笑。
比較してみると、コンサルと合っている性格は「開放性」「協調性」、エンジニアと合っているのは「誠実性」ですね。「精神安定性」はいずれの職種に対してもマッチしています。
まとめ
以上、まとめると、
- コンサル、エンジニアどちらもメンタルが強い
- コンサルの方が社交的で好奇心旺盛
- エンジニアの方が真面目で協調性がある
- 僕はコンサルとエンジニアの間の性格
です。
以上、僕の主観でコンサルとエンジニアの性格を分析してみました。読者の皆さんがどちらに向いていそうか、はたまたどちらも向いていないのか、判断の参考になれば嬉しいです。
ちなみに、僕は飽きっぽく協調性が無いからエンジニアからコンサルになったということが分かりました笑。あと自己分析してみて、性格はちょうど中間にいることが分かって、実際に両方経験しているので面白いなと。
今回は短めですが、ここまでです。次回は、一般的な話から一旦離れ、最近仕事で経験した具体的な出来事を書いてみたいと思います。コンサルの仕事の難しさや、謝罪の極意を学んだ話です。
では、また次回。
業務コンサルタントの給料、忙しさについて
これまで文字ばかりのブログになりがちだったので、今回は試しにトップに画像を入れてみました。少しはポップになりましたかね。
さて、本題です。
コンサルをやっていると言うと、よく言われる事トップ3に「忙しそう」「給料良さそう」「頭良さそう」があります。
そこで今回は、1つ目、2つ目の「忙しそう」「給料良さそう」について、業務コンサルタントとしての実態をお伝えします。恐らく期待されている内容と反対になると思いますので、最初にお断りしておきます笑。
前提ですが、僕はいわゆるコンサルティングファームに在籍している訳ではなく、複数事業を行なっている企業のコンサルティング部門にいます。
あと、3つ目「頭良さそう」は、コンサル基礎スキル紹介の回で、基礎スキルは身に付けられますという話をしたので、実際にはそう見えるだけで特別頭が良い訳ではないです。(謙遜ではなく本当です。)
※基礎スキルについて解説した回はこちら↓
目次
忙しさは?
まずは忙しさから。先に結論を書いておくと、僕の場合は「そこまで忙しくない」です。今の所、「ゆるふわコンサル」という新ジャンルを開拓しています。
働き方
働き方としては、4月までは普通の勤務形態(所定労働時間+残業時間)で働いていました。
コンサルは考え続けることが仕事で、必ずしもかけた時間と成果は比例しないので、この働き方は実態と合っていないなと思いながら働いていました。
エンジニアと違う点は、決まった業務プロセスが無いことです。お客さんの目的達成のためであれば、極論すると何をやっても良いので、その中で今自分は何をすべきかを考え仕事を進めます。マニュアルが無いので、よっぽどセンスのある人でないと、経験が浅い段階では何をして良いかさっぱり分かりません。
ですので慣れないうちは、プロジェクトリーダーの指示の元、ひたすら作業(データ分析や資料の一部作成、お客さんとの時間調整など)を任されます。細かいものが多く、時間がかかりミスりやすいので、必然的に長時間労働になりやすいです。
慣れてくると、プロジェクトリーダーとしてメンバーに指示を出しながら、たまにプロマネに相談しつつ、プロジェクトを主体的に推進していきます。コロコロ状況が変わるので、常に今何をすべきかを考えつつ、必要な作業を作り出しメンバーの協力の元、仕事を進めていく働き方です。
毎週の時間の使い方は、会議2割、考える時間が2割、作業が6割くらいでしょうか。
あとは、1人で仕事が回せる前提ですが、会議が無い場合は別にどこで働いていようが何も文句は言われません。家で働いている人もいれば、カフェで働いている人もいます。自分が最も集中しやすい環境で働いて成果を出せばそれで良いからです。
ちなみに僕は、この4月から裁量労働制になりました。
裁量労働制とは、企画職や研究職など、一部の職種に適応される勤務形態です。成果と働く時間に労働時間は関係しないという考えの元、勤務時間が決まっておらず、残業時間も基本的にはカウントされないものです。残業は、みなし残業という形であらかじめ一定時間が自動でカウントされ、その分も含めて給料がもらえます。一応残業という概念はありますが、深夜や休日出勤時のみカウントされるようになります。コンサルとしては、一般的な勤務形態だと思います。
裁量労働制の詳細は、以下の厚生労働省のサイトを確認して下さい。
裁量労働制は、色々とグレーな部分があるので、めちゃくちゃ働かされるんじゃないかと、恐れている所です・・・。
ですが、出勤時間は自由ですし、忙しくなければ早く帰っても何も問題が無いので、効率的に仕事を終えられる場合は、とてもおいしい制度です。ですのでこれからは、毎日効率的に仕事して、早く帰ってブログを書く!を目標に頑張ります。まあ、なかなかそう上手くは行かないのがこの世の常ですが。
残業時間
コンサルになってからの平均残業時間は、月30〜40時間でした。毎日遅くとも21時までには帰宅しているイメージです。家でも仕事はしていません。
それでは成長が遅くなるという意見もあるかとは思いますが、僕はプライベートの時間も大事にしたいタイプなので、バランスは良いかなと思っています。
どうでしょう、予想より少なくないですか?裁量労働ではない時のものですが、その間は会社がきちんと勤務管理をするので、この程度で済んでいました。会社自体が結構ホワイトなところも関係していると思います。コンサルにしては明らかにゆるふわです笑。でないと、こんなにブログ書いていられないです。こんなコンサルもいるんだ、と参考程度に見ていただければと思います。
周りの方を見ていても、19時には大体帰宅されています。ただし、帰宅しているだけで家で引き続き仕事はしている、という声はちらほら聞きます笑。
逆に、エンジニアの頃は、もっと残業していました。月40〜60時間程度でしたね。僕は機器の設計をしてたのですが、設計者ってめちゃくちゃ忙しいんですよね。なぜかと言うと、その製品について分かる人は設計者しかいませんし、逆に分かるからこそ色んな部署と関わるので、様々な調整に追われるからです。あとは、工場で作っている製品に不具合があった時は、すぐに工場へ駆け付けないといけません。解決できるのは設計者だけですし、納期も決まっている中での不具合なので、自動的に最優先の仕事になります。ということで、残業しないとなかなか仕事が廻らないのが実情でした。
休日出勤の有無
前述の通りゆるふわコンサルなので、休日出勤は基本ありません。プロジェクトによってはある場合もありますが、僕は年に数回でした。
他の方を見ていると、月に数回、土日どちらか仕事をしている方もいます。その場合も、出勤せず自宅で仕事しているケースが多いです。
管理職以上の方だと、土日も最低メールチェックくらいはしているようです。ただこれは恐らくコンサルに限らず、日本でよくある光景でしょう・・・。
いずれにせよ、結局、プロジェクト次第です。プロマネの期待レベルや、お客さんの要求レベル次第です。お客さんの要求レベルが妥当かはどうかはさて置き笑、プロマネの期待レベルは、お客さんへきちんと貢献できるかどうかが基準ですので、理不尽感は無いです。
給料は?
続いては給料の実態です。こちらも結論を先に書きますが、年収は大手企業の平均より少し多い程度です。残念ながら、コンサルだからと言って特別高い年収をもらえている訳ではありません。
僕は複数事業を行なっている企業のコンサル部門にいますが、年齢別の平均年収は他部署と変わりません。他部署とは個人業績の評価手法が違っていて多少成果主義寄りの考え方ではあるものの、部門へ配布される原資は他部署と同じなので、幅は大きいものの、平均は他部署と同程度のはずです。
ですので、稼ぎたい方はコンサルファームに転職したり、独立したりします。逆に、激務を避けるため、あえてコンサルファームから僕の会社に転職して来る方もいます。
もっと稼ぎたければ他社に行けば良いという考え方ですし、そのための力も付きます。僕のようにプライベートの時間を取りたければ、今の会社にいれば良いですし。自分にあった働き方と欲しい給料とを考えて、どちらも選べるところがコンサルの良いところと思っています。
あとは、悲しいことに管理職以上は、忙しくなる割には昇格でそこまで年収が上がらないそうです。仕事量を考えると、割に合わないはずです。日本の会社であればどこもそうだと思いますが。ですので、あまり若手は自社では管理職になりたがらず、そこが課題ではあります。
最後に
まとめると、僕は「ゆるふわコンサル」という新ジャンルを開拓中です、ということです笑。
コンサルファームのコンサルと一緒に働くこともよくありますが、一般的にはイメージ通り激務ですし、その分年収も高いです。ただ年収が高いということは、資本主義の原則通り、仕事の責任や難易度も上がります。コンサルファームにいると、お客さんは基本部長〜役員クラス以上となり、彼らと対等に議論しないといけないので大変です。その分、実力も付くとは思います。
以上、あまり参考にならないかも知れませんが、実態を書いてみました。あくまで一例にはなりますが、参考にしていただけると嬉しいです。
次回は、内面にフォーカスを当てて、「エンジニアとコンサルの性格の違い」についてまとめてみたいと思います。
では、また次回。